京・表美展 ~Kyoto Art Mounting Exhibition~ (3)
表美展(Art Mounting Exhibition)のお隣の会場では、材料販売ブースが
今年初めてのトライです。
興味深い体験もありました。
襖 (Fsuma)や障子(Shoji screen)も、表具師さんの分野です。
襖 (Fusuma)には、襖紙が必要。唐紙 (Karakami)ともいいます。
屏風、掛け軸、壁紙にも使えます。
老舗の京からかみ屋、株式会社丸ニ(マルニ)さんによる唐紙 (Karakami)製作の体験。
マルニさんには、HANA ARTS JAPANもお世話になっています。
唐紙用の木版。 手彫りです。
素材は、朴(ほお)の木。
ワクワクするような伝統的な柄の宝庫です。古さを全く感じません。
むしろ、センセーショナルに斬新
今は、レーザー彫りもあります。 手彫りは刷り上がりに丸みがあり、
柔らかい風合いが出ます。 不思議なもので、多くの手によって作られたモノに
囲まれると、温かさを感じます・・・
そういう暮らしっていいですよね。ネッツ
キラ(雲母)+ 胡粉(ごふん)+ 水 + フノリ(+顔料)
を混ぜてよく練って、版木用の絵の具を作ります。
キラはその名の通り、キラキラしてます。
胡粉の定着をよくするそうです。
胡粉は貝殻を焼いて作った白色の顔料、とあります。
そこに顔料を入れて、色付けします。
フノリは海藻で、煮て溶かすと
どろどろ~っとなって、弱い接着力が出ます。
この、丸いザルのようなもの、なんだと思います?
丸いザルにガーゼが張ってあるんです。 職人さんの手作り。
篩(ふるい)といいます。 でも、粉を篩うんじゃないんです。
この布に、よく練った先ほどの絵の具を刷毛で塗ります。
それを版木の文様にペタペタと押していきます。
版木に一気に無地の襖紙をのせて、手のひらで()
均等になぞって様を写し取っていきます。
一部を残して、そっと襖紙を持ちあげ、
再び絵の具を塗り、手のひらで均等になぞって、出来上がり。
詳しくは、京からかみ・マルニさんのHPで。
ところで、襖 (Fusuma) はダサイと思っていませんか。
いえいえ、こんなに機能的でモダンな建具はありません。 <(`^´)>
こんな色柄の建具があったらいいと思いませんか。
(出展:株式会社丸二)回し者じゃありませんよ。
本当にいいんです。 しかも、取り外し可能
ドアじゃぁ、できません