表美展(Art Mounting Exhibition)のお隣の会場では、材料販売ブースが

今年初めてのトライです。

興味深い体験もありました。

襖 (Fsuma)や障子(Shoji screen)も、表具師さんの分野です。

襖 (Fusuma)には、襖紙が必要。唐紙 (Karakami)ともいいます。

屏風、掛け軸、壁紙にも使えます。

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老舗の京からかみ屋、株式会社丸ニ(マルニ)さんによる唐紙 (Karakami)製作の体験。

マルニさんには、HANA ARTS JAPANもお世話になっています。

 

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唐紙用の木版。 手彫りです。

素材は、朴(ほお)の木。

ワクワクするような伝統的な柄の宝庫です。古さを全く感じません。

むしろ、センセーショナルに斬新

今は、レーザー彫りもあります。 手彫りは刷り上がりに丸みがあり、

柔らかい風合いが出ます。 不思議なもので、多くの手によって作られたモノに

囲まれると、温かさを感じます・・・

そういう暮らしっていいですよね。ネッツ

 

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キラ(雲母)+ 胡粉(ごふん)+ 水 + フノリ(+顔料)

を混ぜてよく練って、版木用の絵の具を作ります。

キラはその名の通り、キラキラしてます。

胡粉の定着をよくするそうです。

胡粉は貝殻を焼いて作った白色の顔料、とあります。

そこに顔料を入れて、色付けします。

フノリは海藻で、煮て溶かすと

どろどろ~っとなって、弱い接着力が出ます。

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この、丸いザルのようなもの、なんだと思います?

丸いザルにガーゼが張ってあるんです。 職人さんの手作り。

篩(ふるい)といいます。 でも、粉を篩うんじゃないんです。

この布に、よく練った先ほどの絵の具を刷毛で塗ります。

それを版木の文様にペタペタと押していきます。

版木に一気に無地の襖紙をのせて、手のひらで(

均等になぞって様を写し取っていきます。

 一部を残して、そっと襖紙を持ちあげ、

再び絵の具を塗り、手のひらで均等になぞって、出来上がり。

詳しくは、京からかみ・マルニさんのHPで。

 

ところで、襖 (Fusuma) はダサイと思っていませんか。

いえいえ、こんなに機能的でモダンな建具はありません。 <(`^´)>

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こんな色柄の建具があったらいいと思いませんか。

(出展:株式会社丸二)回し者じゃありませんよ。

本当にいいんです。 しかも、取り外し可能

ドアじゃぁ、できません