こんにちは

蓑張り作業を終え、糊を乾かしてから「蓑縛り」という作業に入っていきます。

蓑縛りをしている様子を拝見させて頂いたので今回、ブログに書こうと思います。

 

蓑縛りを簡単に説明すると、、、

前回のブログで説明した、「蓑張り」では、木枠に対して横向きに和紙を何枚も重ねていきます。

そして、その上から次は、縦向きに和紙を何枚も重ねて貼っていくのが「蓑縛り」です。

なぜ、この様な貼り方をするのかはちゃんと理由があります

和紙の場合、繊維が縦に入っています。

なので、横の次は縦と順に重ねて貼っていく事で、更に丈夫になるからです。

 

ここからは、実際に作業をしている様子です。

 

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まずは、貼っていく和紙を数枚、準備をします。

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そして、塗り残しのない様、和紙全体に糊を塗ってゆき・・・。

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塗り終えると、素早くその和紙を持ち上げて、蓑張り作業を終え、乾かしておいた屏風に重ねます。

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そして、すぐに大きな刷毛をとてもスピーディーに動かして素早く貼り付けてゆきます。

何度、写真を撮っても動きが早いので刷毛がブレてしまいます!

この写真から素早さが伝わってくるでしょう

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これを何度か繰り返して蓑縛り作業は終了です。

 

何枚も和紙を重ねる事で、長く使える屏風になるのです

 

余談となりますが、取材に伺った際、表具師さんが屏風や掛け軸に全く無知の私に勉強にと、

「表具のしるべ」という本を貸して頂きました。

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パラパラと中身を見た時に、最初の印象は難しそうな本だなぁ〜。と思っていたのですが、

自宅に帰り読み始めると、文字と同じくらい写真も沢山載っていて図鑑の様でとても読みやすかったです。

最初に表具の基本である、使用する紙の種類や表具各部分の名前、説明がわかりやすく記載されていて

読み進めれば読み進めるほど勉強になりました。

嘘の情報が多いネットですが、すぐ簡単に調べれることができるということもあり、

ネットで情報集めをすることが多く、今回、本で様々な知らないことを学ぶことができてよかったです

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長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。