京都市東山区にある、表具師の芳寛堂さんを再び訪問しました。

前回、投稿した帯を使った屏風を製作している工程を取材したので、ご紹介します!

まずは、使用する布や柄について解りやすく本を使って説明して頂きました。

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 こちらが、屏風や襖を作るときに使用する道具です。

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下張りに使用するのは、昔使用されていた詩吟の教科書です。

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新しい紙は、そりが強く、扱いにくいため、

年月が経ってクセが無くなり丸く(やわらかく)なっている古い紙を使用します。

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こちらの紙は、間似合紙というものです。

兵庫県の名塩が産地で、江戸時代から使用されています。

薄い紙に、粒子の細かい泥を混ぜているのが特徴です。

こちらの紙を使用して屏風を作ります。

 

 今回は、木枠に下張りをする工程を撮影させて頂いたので、順に説明していきたいと思います。

1、刷毛で、のりと水を混ぜる。

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2、定規を使い直角に貼ることを確認。

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3、木枠に刷毛でのりをつける

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4、木枠に紙を貼る

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5、貼ってからもう一度、もう一枚の紙を貼り合わせるためにのりをつけて紙を貼る

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6、刃で木枠からはみ出した紙をカットする。

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7、裏面も同様に貼っていく(3~6の工程)

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最後に、約1日置いて、のりを乾かします。

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約1日、この状態で放置し、乾かします。

しわをなくしてピンと紙を張らせるために霧吹きをして下張りは完了です。

 

工程ひとつひとつが丁寧、尚且つ繊細で奥が深い仕事だと思いました。