10月30日から11月8日まで、

京都は非公開文化財特別公開中。

HANA ARTS JAPAN のインスピレーションも数多く

得ている文化財。 中でも、長年、どうしても見たかったのが

信行寺にある伊藤若冲晩年の天井画「花卉図」。

以前ご紹介した「みやこめっせ」の目と鼻の先のお寺です。

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8時40分に到着。9時~にもかかわらず、すでに満員で開門済み。

大通り沿いにもかかわらず、普段はひっそりとしたお寺の前が

賑わっておりました。

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境内は撮影禁止。 これは、本堂内で販売されていた復刻版の絵葉書。

実際の作品は、絵よりも、板目が目立つほど色褪せています。

が、構図ははやり素晴らしい

全部で167画の花の絵があります。

若冲最晩年の作のようで、角には88歳、とあり

ますが、実際には、84歳で亡くなったようです。

 

建仁寺はアクセスしやすいロケーション。

1202年開創の京都最古の禅寺です。

四条通りから花見小路通りを南へ行ったところ。

こんな誘惑の多いところで、修行ができるのかな、と思ってしまいます。

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しかし、境内は、静寂そのもの。

周囲の喧騒がウソのようです。

 

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建仁寺は内部も撮影可。本坊から入ると・・・

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高精細デジタル複製の「風神雷神屏風」(俵屋宗達筆)。

文化財未来継承プロジェクト』というものがあって、

定非営利活動法人 京都文化協会とキャノンの技術によって

再現されました。 詳細は、境内のVTRで見ることが出来ます。

本物は、京都国立博物館所蔵。

 

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本坊から方丈に移動すると、はやり高精細デジタル複製の襖絵、

「風龍図」(海北友松筆)があります。 複製とはいえ、迫力あります。

博物館ではなく、実際あった場所で見る空気感は時空を超えます。 いや、ほんと。

他に、「花鳥図」「竹林七賢図」「琴棋書画図」「山水図」もあり、荘厳です。

どうして、白黒でここまで表現できるのか。。。。

 

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方丈には、「大雄苑」という枯山水の前庭があります。

その横を通って進んでいくと、ひときわ目を引く法堂(はっとう)があります。

1765年上棟。 屋根の美しい曲線。 ほれぼれします~ 

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ここには、創建800年を記念して描かれた「小泉淳作画伯」筆の双龍の

天井画があります。108畳ということで、とにかく大きい。

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せっかくなので、建仁寺の境内を画像で少しご紹介。

 

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なんてすごい先祖を持っているのだろう、と感嘆した一日でした。