フランス・パリ展示会~和紙の紙漉きワークショップ~
展示期間中の1週目の3日間は、京都北部の綾部市「黒谷和紙」の
ワークショップを開催。 オープニングは、特に大入りでした。
講師は、黒谷和紙協同組合の理事長の林さん。
”船”と呼ばれる紙漉きの材料、水を入れる桶の代用としてプラスチックの衣装ケースをパリのIKEAで調達。
本格的ではありませんが、様子がよくわかります。
写真1番左は、パリの紙漉きアーチスト。 左から2人目は、数学者の教授。
体験は、5€。
乾かす場所がないこともあり、漉いた紙はお持ち帰りはできません。
代わりに、和紙のハガキ2枚をつけました。
老いも若きもチャレンジ
彼の熱心さには驚き。 納得いくまでやり続けます。
日本綾にやってきて、林さんに弟子入りしそうな勢いです。
お母さんは、パリ郊外で日本の伝統文化を普及する活動をされている日本人女性。
せいぜい、1~2個売れたらいいか、と持参していた桁簀(下の写真)を友人に借金をして7個お買い上げ。
2Lサイズの桁簀。 左が桁。 右が簀。 当たり前か・・・・
林さんにお願いして入手。 これが最終で、このサイズはもうありません
どうしても欲しい方はご連絡を。 内緒でもう数個だけ、あります
通常の手漉き和紙は、もっと大きなサイズの桁簀を使います。
越前以外は、一人で漉くので、両手で持てるサイズになります。
この桁簀を和紙の材料を溶かした”船”につけて、引き上げること数回。
タテヨコに幾層にも繊維が絡み、丈夫な和紙になります。 均一に漉くのが難しい。
機械漉きは、均一にはできますが、ヨコが弱い。
職人技は、なんでもそうですが、簡単に見えて、ものすご~く、難しいのです。
スタッフとして手伝いに同行してきていた甥っ子の将太郎。
黙って見ていましたが、最後に「やってみたい」といい出し、
材料が無くなるまで熱心に体験しておりました。
おかげで材料は、すべて掬い上げられ、片付けにちょっと貢献。
将太郎の後ろにある”クッション”のカバーは黒谷和紙。
黒谷和紙は、型染めで丈夫な和紙の産地として知られています。
黒谷和紙の里では、古い小学校を再利用した体験施設があります。
自然がいっぱいで、足を延ばせば、温泉や美山の茅葺の里もあります。
京都、大阪からは日帰りで行けますので、ぜひお訪ねください。
途中のドライブも、京都からと大阪からでは、また違った風景が楽しめます。
時間はかかりますが、地道がお薦めです
宣伝料はいただいておりませんよ、念のため。